- 完全未経験者から独学でWEBデザイナーを目指す
- 一人でホームページをつくりたい
独学でWEBデザイナーの転職や、副業でWEBデザインで稼ぎたい人向けの記事です。
僕自身、全く畑が違うところからスクールと独学でWEBデザイナーになったので、これからWEBを学ぶ人のお役に立てれば嬉しいです。
僕が当時勉強したときから、WEBの状況は変わっていますので、「2020年から始めるなら」の視点から紹介します。
もくじ
評価基準
おすすめする上で、5つの項目を基準に評価しました。
- 著者に権威性があるか
- 出版日が新しいか(2020年5/20現在)
- 価格
- 読みやすいか
- 内容の充実度
1. 著者に権威性があるか
昨今のSEOでも注目されている権威性です。より専門的で高度な知識を持った著者の定説は読む価値も高くなります。
個人的には現場上がりの現役バリバリのマネージャーあたりの人の本が好きです。
2. 出版日が新しいか
技術書である以上、最新であることは大切です。ただし、デザインとしての本質や考え方などの不変的な要素は加味しません。
3. 価格
価格に関しては権利関係など製本上の都合もありますので、内容との費用対効果で考えます。デザイン本って1万円くらいする場合もあって、もちろん必要な本なら高くても買うんですが、安く買えるのに越したことはないですものね。
4. 読みやすいか
読みやすさは本自体のデザイン性になります。難易度が高かったり退屈になりがちな場面でも、フェーズごとにまとめてくれてたり、図が入っていたら本をそっと閉じることを防げます。
5. 内容の充実度
初心者向けの本では同じようなことが書かれている場合が多いです。他の本と比べてプラスαの要素があるか、現状の視点に合わせた的確な内容であるかを見極めます。
※評価基準として設定した項目になりますので、点数の優劣で本の優劣が決まるわけではありません。
WEBデザイナーをするなら、まずは絶対読むべき本
まずは、入門編として「デザイン」「Photoshop」「コーディング」の分野で1冊ずつチョイスしました。
Webデザイン良質見本帳 目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集
- 著者:★★★☆☆
- 出版日:★★★☆☆
- 価格:★★★★★
- 読みやすさ:★★★★★
- 内容:★★★★☆
総評:20点
実際に公開されている良質なWEBデザインを配色やイメージ、業種別にカテゴライズし、このサイトの何が良いのか?を説明してくれています。
WEBデザインは口で説明できるくらい論理的でなくてはいけません。
ボタン配置・サイトカラー・メインビジュアル・商品のライティングなどすべてのデザインには意味があり、説明できなくてはなりません。
この本はそんな一つずつの「なぜ?」に模範解答を置いてくれています。
また、この本自体が見やすく洗練されているので、今すぐクリエイティブなサイトが作りたくなります。
大人の話をすればこのように実在するサイトを本として掲載するにあたって、許可取りなど大変苦労されたことでしょう。
この掲載数の多さでこの価格に抑えられたことにもビックリです。
Photoshop 10年使える逆引き手帖【CC完全対応】Mac & Windows対応
- 著者:★★★☆☆
- 出版日:★★★☆☆
- 価格:★★★★☆
- 読みやすさ:★★★★☆
- 内容:★★★☆☆
総評:17点
Photoshop本の多くの場合、各ツールの使い方の紹介がベースになります。機能説明がメインになるので、機械的に上から説明していくようなパターンが多く、実際に制作した際には参考にしにくかったりします。
この本は辞書感覚で使えるのが最大の特徴で、〇〇するにはどうしたらいいんだっけ?に素早く調べることができます。
昨今ではWEB上でも良質な解説サイトが多いですが、イマイチ検索で納得いく解説が出ない場合もありますよね。解説が丁寧なのでPhotoshopに慣れない内は手放せない本になります。
Photoshopもどんどんバージョンアップして機能追加されていますが、基本的なツールの構造や役割は変わらないので、安心して使用できます。
よくわかるHTML5+CSS3の教科書【第3版】
- 著者:★★★★★
- 出版日:★★★☆☆
- 価格:★★★★☆
- 読みやすさ:★★★★☆
- 内容:★★★★★
総評:21点
WEBサイトの仕組みから実際にサイトを作れるようになるところまで、わかりやすくセクション別に整理されています。
「別の本で挫折した」「ネットだけの学習でわからない」人も、実際のコードが細かく丁寧に記載されているので、置いてけぼりになる心配もありません。
HTMLのルールをこの本でしっかり理解すれば、すぐに現場で生かせられることばかりです。
最初は、僕もコーディングが不安だったのですが、仕組みや意味が理解できればいっきに世界が広がりました。
3,000円超えますが、336ページと大ボリュームですので他のスカスカの本を買うより費用対効果高いです。
副業などでWEBデザインを勉強中の人など、1日1セクションずつ勉強していくと良いかもです。
あなたのレベルを上げてくれる、読んでお得な本
けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本
- 著者:★★★☆☆
- 出版日:★★★☆☆
- 価格:★★★★☆
- 読みやすさ:★★★★☆
- 内容:★★★★☆
総評:18点
余白の使い方って難しいですよね。
何度もデザインを見返す内に不安になって余計な要素を詰め込みすぎ…。結果的に「一番大事なポイントが目立たない」なんて話はよくあります。
この本では「余白」に焦点を当てて、その余白がどんな役割を果たすのか?解説付きで教えてくれます。
やりがちなNG例と、余白をつかったOK例を掲載しているので、見比べながら正しく学べます。
先生や先輩に教えてもらってるみたいで楽しいです。
あー、これいつもNGの方のデザイン作ってるわ…なんてこともあるかも?
コンセプトのつくりかた
- 著者:★★★★☆
- 出版日:★☆☆☆☆
- 価格:★★★★☆
- 読みやすさ:★★★★★
- 内容:★★★★☆
総評:18点
世界の任天堂の元社員さんで、当時「Wii」の企画・開発など立ち上げから監修された玉樹 真一郎さんの本です。
サイトでもバナー作成でも何でも、目的があり、その目的を叶えるためにデザインしたり、ギミック入れたりするわけですが、そこには必ず「コンセプト」が存在します。
誰のために、どのような訴求をしたいか?ってことですね。
この業界の人でなくても、一番最初に企画のコンセプトを決めて軸がぶれないようにするかと思います。もしくは判断がしにくい分岐点に立ったとき、コンセプトに立ち戻って適切な判断をします。
ですがコンセプトづくりは時に暗礁に乗り上げることもあります。そんなときの考え方のヒントになる一冊です。
この人の考え方は本当に素晴らしく、クリエイティブ1年生に1冊だけ選んでくれって言われたらこの本を推します。
誰もが知る「Wii」のコンセプトがどのように生まれたのか?どのような会議が任天堂内で行われていたかなど実話に基づいて書かれています。
世界で累計1億台以上売れた「Wii」の裏側を知れるようで、あっという間に読んでしまうでしょう。また、読んでから「コンセプト」に関しての考え方もきっと変わります。
因みに、2019年のマリオをもとに心理行動を読み解く「ついやってしまう」体験のつくりかたも面白いです。
沈黙のWebマーケティング ーWebマーケッター ボーンの逆襲ー ディレクターズ・エディション
- 著者:★★★★★
- 出版日:★★☆☆☆
- 価格:★★★★☆
- 読みやすさ:★★★★★
- 内容:★★★★☆
総評:20点
少し古い本ですが、松尾 茂起さんはSEOを始め、WEBでの研究に関して最前線を走っておられる方で、この本の完成度も高いです。
WEBマーケティングという一見、数字と理論で固められそうな題材ですが、漫画ベースになっているので、頭を固くし過ぎないで易しく学べます。
ストーリー仕立てになっており、読者は本の中のキャラクター同様に一つずつステップアップしながら読み進められます。
デザインのみでなく、何か武器を持つと仕事もとりやすく、また進めやすくなります。WEBマーケティングの観点から、ロジカルに数字として結果を出せるWEBデザイナーになれれば重宝されます。
まとめ:良質なインプットは、スキルアップには必須
デザインはセンスではありません。
インプットとアウトプットの集合体です。
インプットは良質なコンテンツを見て真似てみて研究すること、
アウトプットは状況に合わせて、インプットした知識や経験をつなぎ合わせて形にすることです。
ここで紹介した本から得られるインプットは、きっとどこかであなたの力となり、助けてくれることもあることでしょう。
デザインの答えを見つけることは難しいですが、ヒントは見つかるかも知れません。